「ガラパゴス化」。この言葉が、何を指し示す言葉なのか、知らない人はいないだろう。
「日本国内で発展、進化したモノ・サービスが、その独自性ゆえにグローバルには通用せず、ひいては国際競争力を失ってしまう」状況を端的に表現したものだ。メディアでも媒体を問わず広く使われており、日本全体がまるでそうであるかのように錯覚させられる。しかし、これは正しく私たちが住む「日本」、その実体を捉えたものだろうか。
『超ガラパゴス戦略』とは、日本の持つ独自の文化や環境を単にマイナス価値と捉えるのではなく、むしろ積極的に活用し、世界に通用する産業を戦略的に生み出そうというものだ。それには、現状を客観的によく見据えて分析する知力、歴史に学ぶ姿勢、同時に潜在的に蓄えられた日本本来の強み・底力を再発見し、「ガラパゴスの種」を発見する必要がある。この再発見の上に立って、「選別」と「集中」を最も的確な方法で行い、最も有効な手段で成果につなげるためのフレームワークが『超ガラパゴス戦略』である。
日本は、日本語という独特な言語とそれがもたらす文化的垣根、江戸時代の約300年にわたり限定された諸外国との文化的交流という時代背景が培った技術、人々の感性、習慣、思考法など「ガラパゴス的」特徴を数多く備えている。これらの特徴は、商材やビジネスの競争力を生み出す独特の進化を可能にする環境をもたらしており、価値創出の源泉といえる。
一方で、進化した「ガラパゴスの種」の世界進出には、絶滅もしくは外来種による駆逐がつきものである。ビジネスの世界では、模倣される、ということだろうが、『超ガラパゴス戦略』のもう一つの神髄は、この模倣を防ぐ仕掛けにある。
選別した「ガラパゴスの種」を積極的に進化させ、その模倣を防ぐ仕掛けに取り組む。この2つへ戦略的に取り組むことが、『超ガラパゴス戦略』の要諦といえる。

