コンサルティングサービス活用術

第12回
さいごに ―日立のBSIソリューション―

これまで、11回にわたりコンサルティングサービス活用術と題して、日立グループにおけるコンサルティングビジネスの位置付け、コンサルティングサービスの内容と活用場面などについてお話しさせていただきましたが、少しでも、皆様のご参考になり、積極的なコンサルティングサービス活用につなげていただければ、ありがたく、また、大変うれしく思います。
今回の連載はこれで最後となりますが、その締めくくりとして、再び日立コンサルティングがめざす日立のBSI(Business Consulting & Systems Integration)ソリューションについて、お話させていただきたいと思います。

日立がめざすBSIソリューション

激しい環境変化の中で、これまでのように精度の高い中長期的な展望を描き、それに向かって着実に計画を進めるという従来型アプローチでは、企業・組織の継続的な発展は困難になってきていることは、皆さんも周知の事実であろうと思います。将来を正確に予測できないことを前提とし、いかなる変化にも柔軟に対応する体制を整えるとともに、みずからの変革(イノベーション)を継続することが、ますます重要になっていると思われます。日立がめざすBSIソリューションは、このような環境におけるお客様の継続的な発展を支援するためのサービスであり、その目的は、経営、業務、IT各面での変革支援とそれらの整合・可視化による変化への対応力実現にあります。そして、これは日立がこれまで築いてきた高信頼で幅広いITを活かしたSIサービスと、日立コンサルティングのグローバルに対応した経営、業務、ITにおけるコンサルティングにより実現します。

BSIソリューションにおけるコンサルティングサービス

日立コンサルティングが、BSIソリューションにおいて提供するコンサルティングサービスの特徴は、“実現力”と“継続的なイノベーション(変革)への対応”の二つにあると考えています。この二つの特徴について、具体的な内容をお話したいと思います。

(1) 実現力

  • 日立コンサルティングの経営、業務、ITコンサルと日立グループの幅広いシステム実現力を結び付け、戦略立案からその戦略の実行、評価までをサポート。
  • 組織や人、企業文化の変革への対応と定着化の支援。
  • 日立グループの技術、ノウハウを活かしたプロジェクトマネージメント支援。

(2) 継続的なイノベーションへの対応

  • これまで培われてきたお客さま(特に、日本の企業・組織)のビジネスモデルや業務、ITにおける競争優位の再発見および将来に向けた最大活用・発展に注力。
  • 経営、業務とITの整合性や、経営視点からの可視性と評価性、統制性を高めることにより、変化への対応力を強化。
  • 日立グループの幅広い実業ノウハウ、事業開発の管理にかかわる技術の活用。

まとめ

日本におけるコンサルティングサービスの活用は、欧米と比較して、活用パターンや頻度、期待する成果などの面で、理解不足や未成熟な面があると思われます。われわれコンサルタント の提供価値やサービス品質向上とともに、本連載他を参考にクライアントの方々に積極的なコンサルティングサービス活用を促進していただければと思います。これにより、コンサルティングサービスの利用が成熟し、その結果としてお客さまの継続的な発展が実現されることを願って、この連載を終わらせていただきたいと思います。

最後まで、ありがとうございました。

マネージングディレクター
樋野 匡利

日立製作所システム開発研究所にて画像認識、オフィス情報システムなどの研究に従事し、新郵便区分機などの画像認識応用システム開発プロジェクト、新ワークステーションの開発などに参画。その後、スマートカード関連国家プロジェクトの取りまとめなど、新ビジネスの開拓を担当。2000年からビジネスソリューション事業部で、企業情報システムの改革やビジネスの継続的な発展のための企業情報システムの開発を担当。2006年より現職。

ページの上に戻る


ページの上に戻る