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未経験特集 座談会

異業種・未経験でも
活躍できた鍵は、
支援する環境と、自身の成長意欲

朝野 海渡KAITO ASANO
2020年9月入社
スマート社会基盤コンサルティング
第2本部
シニアコンサルタント
(入社時はコンサルタント)
2022年4月にIT系のプロジェクトを多く扱うチームに異動。国家規模で数年かけて開発されてきている新しいデータ活用基盤に関するプロジェクトにおいて、運用要件の抽出、運用課題の整理・検討などを担当。国内の有名ITベンダーが複数社参加する大規模プロジェクトの旗振り役とも言える役回りを日立コンサルティング4名で担当している。
中島 華HANA NAKAJIMA
2019年10月入社
デジタルイノベーション
コンサルティング本部
コンサルタント
(入社時はアナリスト)
2020年7月より1年間、チャットボットのスタートアップ企業に出向し、UXデザイン・営業を経験。現在は大手製造業のアライアンスプログラムの企画構想支援プロジェクトを3名で担当している。
及川 恒平KOHEI OIKAWA
2018年11月入社
SXコンサルティング推進室
コンサルタント
(入社時はアナリスト)
2022年1月に蓄電池に関するビジネスのプロジェクトに異動。日立グループメンバーを含めた計10名強のプロジェクトにて、PMOとして市場規模調査、競合調査、ビジネスモデル案の検討等の役割を担い、プロジェクトを推進している。

働きやすさ・やりがい・グループの強さという
良いギャップを感じた転職

朝野
入社前に私が日立コンサルティングに抱いていたイメージは、深夜まで続く長時間残業が頻繁にあり、また上司も厳しい方が多く、仕事内容・人間関係ともに厳しい環境であるというものでした。
そのようなことも覚悟のうえで入社したのですが、実際入ってみると、長時間残業が続く働き方にならないように業務量を調整してもらうなどのサポートをいただくことで、ワークライフバランスを実現できていると感じています。また、上司との関係性という意味では、日々ディレクターやマネージャーといった管理職の方々と直接議論し、生じた課題を素早く解決しながらプロジェクトを進められているので、非常に働きやすさを感じています。大企業のコンプライアンス遵守と、コンサルティング業界の風通しの良さ両方を、いい具合に取り入れている会社だなと感じます。お二人はいかがでしたか?
写真:朝野 海渡
及川
会社に対するギャップに関しては、日立グループなので技術を大事にしているとは思っていたのですが、それが予想以上だったというギャップがありました。大きな会社なので技術を買うということも可能だと思いますが、買うのではなく「自分たちには何ができるのか」あるいは、「ないものがあれば作ろう」という考えを大事にする文化があるなと感じます。作れる技術力があるからこそ、できることだと思います。
業務内容については、前職でコンサルティング会社さんと一緒にプロジェクトを進める機会があったので、あまりギャップはありませんでした。業務についても思っていたとおりというイメージです。ギャップはなかったものの、実際仕事をしてみると総合格闘技のように鍛えるべき能力が多方面に渡るので難しくも面白いと感じています。
中島
私がギャップを感じたのは、会社の雰囲気と業務内容です。雰囲気に関しては、日立製作所グループということもあり、規律を重んじるイメージを入社前は持っていました。しかし、安全・コンプライアンス遵守などの意識は日立製作所と同様に根付いているものの、職場の上下関係がとてもカジュアルで話しやすいですし、個が尊重される雰囲気も持ち合せていると感じました。勤務場所についても、在宅やサテライトオフィスの利用などが選択でき、勤務時間も個人の裁量で柔軟に調整できるので、社員一人一人が信頼されているという印象を持っています。
業務内容の面でいうと、転職活動前までは、コンサルタントは何でも知っていて、どんな顧客課題に対しても解決策をすぐに提示する「指導者」のような存在を想像していました。しかし、変革や推進の主体はあくまでもクライアントですし、私たちコンサルタントは、クライアントの1番の理解者となり、クライアントが答えにたどり着くことや、解決の推進が順調に進むことを、「伴走者」として支援する存在であると感じています。
写真:座談会の様子

自由と自律。
相反する要素が共存している文化が魅力

中島
日立コンサルティングに入って最初に驚いたのは、部署に配属された日に「明日は何時にどこに居たらよろしいでしょうか」と尋ねたところ、「何時にどこに来てもいいよ!」と言われたことでした。前職のメーカーでは、始業の5分前から毎朝ラジオ体操をしており、日立コンサルティングも製造業のグループ企業なので、もしかしたらラジオ体操があるかもしれないとも思っていたくらいだったので、本当に驚きました(笑)。
また、コンサルティングファームに対して個人主義が強くドライなイメージを持っていたので、密にコミュニケーションが行われていることも意外なポイントでした。プロジェクト単位で仕事するなかで、プロジェクトメンバーとは特に頻度高くコミュニケーションを取っています。コロナ禍になってから、フルリモートで仕事をしていますが、今のプロジェクトでは、毎日30分の朝礼があります。また、クライアント打ち合わせ後には、ラップアップの時間を設定させてもらっています。ラップアップでは、クライアントのご意見に対する解釈のすり合わせ・理解が足りない部分のケア・次のアクションの確認を行っています。方針の変更や新たな課題への対応が必要になった場合でも、ラップアップの時間でメンバーの認識を統一し、すぐに切り替えて対応することができるので、とても有難いです。
お二人が入られているプロジェクトでのコミュニケーション環境はいかがですか?
朝野
私は入社して1年10ヶ月くらいですが、今までお世話になった上司の方は皆、非常に相談しやすいです。急な電話や会議の依頼にも嫌な顔や発言一つなく、対応してくださいますね。
私も中島さん同様、毎日30分程度業務報告の機会があります。今日の業務内容、業務を進めるうえで詰まっているところなどを相談できるので、基本的に仕事が滞ることはあまりありません。ラップアップについても同様です。タスクの確認や成果物イメージのすり合わせなども行うので、上司の成果物等に対する認識とのギャップを少なくしたうえで作業にあたることができ、手戻りが少なく働きやすいなと感じています。特に未経験なので、聞きたいことが聞ける環境があるのは非常にありがたかったですね。
及川
私も、お二人同様相談しやすいと非常に感じています。仕事以外でも子供が最近産まれたので、日々のオペレーションをどうされているかなどの相談もさせてもらっています。今のプロジェクトは管理職の方ばかりなので皆で集まって雑談というのはありませんが、自分がつまずきそうなタイミングはチャットで相談したり、個別に会議を入れたりしています。朝野さん同様、嫌な顔をされたことは一度もないですね。

コンサルタントになって鍛えられたのは、
目的意識・期限・タスク意識と、成長スピード

及川
入ってよかったと感じた点は大きく分けて2点です。1つは一般的な企業に比べて、共通の目標に向かってしっかり達成をしていくという意識が皆高いという点ですね。やはり、短期間で結果を出さなければならないので、「成果を出すためには何を・いつまでに・どういった目的をもってやるか」という期限やタスクが明確です。かつ、作業としてやるのではなく、自分の意思としてやるという方ばかりなのが素晴らしいなと思いますね。
もう1点は、先進的な技術の検討や勉強ができる点です。将来的に技術を身につけて未来に役立てられるというのは、ありがたいですね。お二人は入社して何が良かったですか?
朝野
私は本当に当社への転職をしてよかったと思っています。その理由は、前職では携わることができなかったような、先進的な取り組みを行う大規模なプロジェクトに対して、日々やりがいと自身の成長を実感しながら携われていることにあります。
成長を実感できる一因として、上司の指導方法があると思っています。例えば私が作成した資料の修正にあたっては、修正作業は上司自身が行なった方が早く終わるものと思いますが、あえていきなり答えを提示するのではなく、ヒントを与えながら修正、レビューを繰り返し、顧客に提示できるレベルの資料になるまで辛抱強く見ていただきました。こうして自分で試行錯誤して乗り越える経験をさせてもらえたことで、勘所を押さえた成果物を素早く作成できるようになれたと思っているので、今振り返ると本当にありがたいですね。
写真:中島 華
中島
私が入って良かったと感じたのは、事業戦略やコンセプトなどの意思決定に携われるようになったことと、成果物に対する個人の寄与度が高いことですね。
前職では、事業部方針に沿って開発テーマが設定され、私は開発者としてそのテーマの研究を推進していました。すでに意思決定された方針が手元に下りてきていたので、話題となっているビジネステーマや事業を取り巻く環境変化が、自分の仕事においていまいち近くに感じられないところがありました。日立コンサルティングに入社してからは、クライアントの全社方針や、事業の意思決定に携われているので、社会で起きていることやこれから起きることが、ビジネスパーソンとして身近に感じられることが増えました。
また、一成果物に対する個人の寄与度が大きいので、責任を強く実感するようになりました。提案したことがそのままクライアントの戦略やノウハウになるなど、お役に立てたということが見えやすいというのはあるかもしれません。

異業種からの転職ハードルは、スピード感ある
キャッチアップと基礎能力のレベルアップ

及川
入ってから苦労したことでいえば、私はキャッチアップとコンサルタントとしての基礎能力アップに苦労しました。前提知識がないなかでその業界や分野について調べて、性質や特徴を理解していくのに結構時間がかかるので、はじめに一気に概要を理解し、そこからお客さまが気にされているポイントを考慮しながら調べていきます。
調べること自体は好きなので問題ないのですが、そこからロジックの組み方・ストーリーの構成方法などはご指摘を受けました。調査から解釈まではできても、「それで何が言いたいのか」「何を判断してほしいのか」が伝わりにくいというご指摘ですね。
指摘を受けて実践するという方法を重ねていったことで、自分で計画を立てて、実行するという解像度が上がってきたように感じます。今回皆が異業種出身なので、キャッチアップやコンサルタントの基礎能力アップについて、どう取り組まれていたのかお聞きしてみたいです。
中島
キャッチアップに関しては、先に案件に入っていたメンバーに必要な資料や知識を教えていただき、実行しました。基礎スキルの習得に関しては、研修や先輩方からのご指導が大きかったです。私は1年間、シニアマネージャーと一緒にスタートアップ企業に出向していた経験があるのですが、同じタイミングで出向を開始したのに、シニアマネージャーは、キャッチアップしながらもすぐにバリューを出されていて、理解力の高さと引き出しの多さにとても驚きました。構造的に理解する力をブラッシュアップするとともに、実践的な経験をどんどん積んでいきたいと思いましたね。
朝野
単独インタビューでもお話ししたのですが、私もお二人と同様、キャッチアップとコンサルタントの基礎能力アップに苦労しました。今のプロジェクトを例に挙げると過去数年の蓄積があるプロジェクトであり、かつ未経験の分野でもあることから、数十種類とある過去ドキュメントを、理解できるまで毎日読み込むことで知識のインプットをしていました。
そのおかげで大変ではあったものの、業務理解が深まり、パフォーマンスの向上を実感できているので、やりがいを持ちながらここまで進んでくることができたと感じています。

プロジェクトの幅広さと、自由度の高い環境

中島
私は日立コンサルティングに入社して、キャリアを自分でデザインできる点が良い部分だと感じました。
「私にはこういうスキルや特性があります!」と周囲にアピールすることで、それらが活用できるようなプロジェクトや取り組みにアサインされやすくなり、方向性を持ってキャリアを重ねることができます。私も、ディレクターから「自分のカラーを持つように」と言われています。自分のアピールポイントや強みを見出す難しさはありますが、自分で考えてキャリアをデザインする幅があることはとても嬉しいですし、ワクワクします。
私はこれまでの経験を活かして、B to C事業で生活者を巻き込んだ社会課題解決事業に挑戦したいと考えているのですが、お二人は今後のキャリアをどう考えていらっしゃいますか?
朝野
私は自治体職員出身ということもあるので、今後は、やはり公共関係に関わる領域で力を発揮できたらと思っています。元々自治体には総合計画の策定といった上流の仕事に携わりたいとの思いで入りましたが、チャンスには恵まれませんでした。ただし、日立コンサルティングに入社したことで、結果的に自治体の計画策定支援といったプロジェクトに携わる機会をいただくことができました。
日立コンサルティングには現在携わっているような国家規模のプロジェクトも多いですし、そのようなプロジェクトに対して裁量を持って主体的に関与できるというのは、本当に貴重な経験です。これは、他ファームにない、日立コンサルティングの強みだと感じています。自治体以外にも、金融・IT・環境系など本当に幅広いプロジェクトが存在するので、入社後はさまざまなキャリアが実現できると思います。
写真:及川 恒平
及川
私は今後、モノとIT両方を扱っている非常に珍しい企業がグループ内にいるので、その特性を活かしたプロジェクトに携わっていきたいと思っています。できれば上流だけではなく、デリバリーのところまで仕組みを検討・構築するような仕事ができたら、非常に嬉しいですね。
ちなみに日立コンサルティングにはどういう人が向いていると思いますか?私は業界問わず、日立コンサルティングで挑戦したいという方で、打たれ強い人・何でも前向きに捉えて取り組める人なら、未経験でも飛び込んできてもらって大丈夫かなと思っているのですが。
朝野
そうですね。日立コンサルティングには挑戦できる土壌があるので、私も前向きに意欲を持って取り組める人が向いていると思います。
中島
お二人のおっしゃったことがすべてだと思います。知的好奇心が高い・主体性がある・そして成長意欲が高いという特徴を持つ方が向いていると思います。
及川
そうですね。私たち以外にもたくさん異業種からの転職者はいるので、安心して入ってきてほしいです。

Special Movie

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スペシャルムービー:朝野 海渡
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