ページの本文へ

新卒採用特集

お客さまの思いや立場を想像し、
“自分ごと”にして仕事に向かう。
この意識が仕事の質を
変えてくれた。

社会イノベーションコンサルティング本部
/コンサルタント
2020年4月新卒入社 竹内 惇人

写真:竹内 惇人

上流工程に集中できる環境と、ハイブリッドな組織文化が
日立コンサルティングの魅力。

もともと構想策定・要件定義に関わる仕事を希望していたため、SI(システムインテグレーション)の上流工程を担当できる会社に興味を持って就職活動をしていました。

そのなかで日立コンサルティングを選んだ理由は、2点あります。1つは日立製作所はじめグループ会社に下流工程のシステム開発部分を繋ぐことができるので、上流工程に専念できる体制が整っていること。もう1つは、日立の文化と外部のコンサルティング会社の文化がうまく融合していて、多様なものを吸収できるのではないかと感じられたことです。

入社以降は、皆と同様に3ヶ月の座学・3ヶ月の仮配属を終えて、今の本部に配属されました。これまでに担当したプロジェクトは、現在のものをあわせて5つあります。

最初に担当した半年のプロジェクトは、大手ゼネコンのDX構想策定。2030年のあるべき姿を考えて、ロードマップを作るプロジェクトでした。その次の半年は、まったく毛色の異なる大手家電メーカーのM&A案件で、工場の売却・合弁会社設立の事務局運営支援などを担当。3つ目のプロジェクトは9ヶ月で、大手製造業の主力工場における、トレーサビリティシステムの構想策定をしました。そして3年目の4月から半年間は建設業向けの新規事業の構想策定プロジェクトを担当し、10月からは大手設備メーカーの物流DXプロジェクトでPMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)を担当しています。

PMOとして関わる100名以上が関わる大規模プロジェクト。
ステークホルダー含めプロジェクト全体を見る視野が鍛えられている。

現在の物流DXプロジェクトは物流業務の基盤となるシステムを複数刷新する大規模なもので、関わっている方も100名以上のプロジェクトです。現在、プロジェクトでは、前工程のシステム構想策定での検討結果を基に、システム要件定義を実施しています。

日立コンサルティングからはシニアマネージャー、マネージャー、私の3人体制で参画。3人の役割分担としては、シニアマネージャーがPMOの活動全体を統括し、マネージャーは会議運営や課題管理など実タスクをリードしてくださっております。私は、進捗報告会議の資料や議事録作成、プロジェクトの管理ルール見直し、顧客幹部用の報告資料作成の準備作業などを担当しています。

現在のプロジェクトでは、日々、進捗やトラブルを把握しつつ、新たに出てきた課題などもフォローしなければならないので、視野を広く持つことの重要性を感じています。また、システムの刷新による業務の変化や効果を、重要な要素を漏らさず要約し、わかりやすく顧客幹部に説明できるよう工夫することの難しさも感じています。

「どんなに苦しくても、最後までお客さまに伴走する」
これが私のコンサルタントとしての指針になった。

これは持論ですが、コンサルティング業界で働く人に必要なことは、「どんなに苦しくても最後までお客さまに伴走する」ことだと思います。お客さまは「自分ではできない」と感じたことを、私たちに依頼してくださっている。だからこそ、限りある時間のなかで、しっかりタッグを組んで最後まで走り切ること。これがコンサルティング業界の人材として、欠かせない意識だと感じています。

それを強く実感するようになったのは、3つ目のプロジェクトに従事している2年目のときです。シニアマネージャーとアナリストの私という、あまりない組み合わせでプロジェクトを担当しており、自ら考えて手を動かす必要がありました。ところが、作業設計の甘さ、資料の読み込み不足による知識不足、期日管理などで上司に迷惑をかけてしまう失態が続きました。

すると、それまで私ができないことに対しても、時間をかけて付き合ってくだっていた上司が初めて、「このままではコンサルタントになれないよ。もっと自分の頭で考えて、自分で最後までやり切るマインドをしっかり持ってほしい」と厳しく指摘くださいました。“自分で最後までやり切るマインド“の大切さを痛感しました。

それからは、スケジュールに余裕のある作業設計をする、成果物の認識合わせを早い段階で行い手戻りを防ぐ、資料を熟読し不明点は自分なりの仮説と確認事項を整理するといった工夫をするようになり、マインドも変わっていきました。こうした取り組みを進めていく中で、自律的に考えて作業を進められる範囲も広がっていきました。

日立コンサルティングに入ってから、こうしたスピード感ある仕事の進め方やマインドを身につけられたことは、私の社会人人生において大きな価値になっていると思います。それ以降はさらにお客さまの課題を自分ごとで捉えられるようになり、小さなタスクであってもアウトプットの質を意識するようになりました。上司に細やかな指導をいただいたからこそ身についたものばかりなので、本当にありがたく思っています。

もう1つ思い出深いプロジェクトが最初に担当した大手ゼネコンのDX構想策定プロジェクトです。プロジェクトのアサイン期間が終わってから年月が経って、プレスリリースが出ていたり、後続のプロジェクトが2本走っていたり、お客さま企業のグループ会社さまから引き合いがあったりなど、お役に立てたのかなと感じられるようなことが続きました。こういったことがあると、金額規模も大きくインパクトのあるお仕事をしているという実感が湧きますね。

このプロジェクトでも、ときには提案したものに対して、厳しくご指摘いただくこともありました。しかし、諦めずに納得いただけるアウトプットを出していく。そういった姿勢からいつしか信頼関係が生まれ、グループ会社さまにも紹介くださったかと思うので、大変嬉しく感じました。

業務を熟知したお客さまにとっても見つけるのが難しい解決策。
提示するには、「自分ごと」で物事を捉える姿勢が欠かせない。

今就活生でこの記事をご覧になっている方に向けたアドバイスするならは、「早めに業界・企業研究を進めておくこと」をおすすめしたいですね。特に夏のインターン前の段階で業界知識を持っておくと、ワークを通じて仕事のイメージも湧きますし、座談会などのときにも知識がある前提の質問になるので、一歩踏み込んだ質問となり、得られるものが変わってくるかと思います。

業界について学ぶ場合は、業界別に動向やからくりがわかる本もありますし、企業研究ならIRを見れば事業の大きさや規模、めざしていることなども読み取れます。書籍やホームページなどの情報をうまく活用して、研究することをおすすめします。

また、コンサルティング業界をめざしたいと考えている方には、「お客さまが自分たちでは取り組むことが難しいことを依頼されてくるので、仕事の難易度が高くなる。けれど、その分学べることが多く、面白い」ということを知っていただきたいと思います。調査するにしても、ただ情報を掻き集めるのではなく、お客さまがどんなことを知りたいのかを考えて、観点を追加する。集めた情報を分析して、自分なりの見解を提示するところまで踏み込むことが大事だと考えています。こうした調べ方が身につけられれば、より深い業界知見を得ることができます。

また、システムや業務帳票、マニュアルなど、お客さまの業務関連資料を読み込み、アウトプットを作るときは、なかなか理解が追いつかず苦労することも多々あります。しかし、そういった資料をしっかり理解してアウトプットをつくる中で、書籍には載っていないようなリアルな業務実態を知ることができますし、お客さまの抱えている課題も把握できます。

私も最初は「こんなに難しい仕事についていけるのか」と戸惑いましたが、全部を自分で抱え込む必要はありません。うまく上司にアドバイスをいただくようにして精度を上げていくなど、チームプレーでやりきる意識が大切です。もちろん主体性は重要ですが、幸い日立コンサルティングであれば手厚いサポートを受けながら学びを得られます。

こうしたやりがいを持って働きたいと感じた方は、ぜひ他の特集記事もご覧になってみてください。より、日立コンサルティングでの仕事をイメージしやすくなるかと思います。

Schedule参考:わたしのスケジュール例

プロジェクト全体と週間のスケジュール
ある月曜日のスケジュール

トレーサビリティのプロジェクトは全体が9ヶ月あって、そのうち3ヶ月で現状分析、次の6ヶ月でシステム構想策定するという流れでした。このプロジェクトは構想策定まででしたが、システム構想策定後、システム要件定義や開発工程のPMOとして引き続き参画する場合もあります。そのため、全体で見ると2〜3年程度のプロジェクト期間となることもあります。

トレーサビリティのプロジェクトの1週間を切り出すと、水曜と金曜に顧客との定例会議があるのをマイルストンとして仕事を回していました。月曜・火曜で、先週金曜の会議で受けた指摘事項の修正と水曜の会議資料準備を行い水曜の会議に臨みました。木曜は前日の会議で受けた指摘事項の修正と金曜の会議資料準備を行い、金曜の会議に臨み、翌週のタスクを整理して帰るという1週間を過ごしていました。

New Graduate2026年度 新卒採用