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Pickup Teams #01


サステナビリティの観点から、
一企業に閉じず、
社会全体の幸福度を上げる
コンサルティングを。

社会DXディビジョン テクノロジー戦略コンサルティング部 
兼SX/グリーンコンサルティング部 ディレクター
2006年入社 上田 和俊

写真:上田 和俊

いまやビジネスの源泉である“デジタル”を究め、
テクノロジーを活用して大手企業の業務革新を成し遂げる。

私はコンサルタントとしてキャリアを積んで20年近くになります。新卒で日立製作所に入社し、企業へのコンサルティングを手がけていたビジネスソリューション事業部に配属となり、後にその事業部が日立コンサルティングに移管しました。そのまま私も当社に移籍し、以来さまざまなコンサルティング案件をリードしてきました。

そもそも日立製作所を就職先に選んだのは、当時、日本が閉塞感に覆われていて、日本を代表する企業のひとつである日立が元気になれば、日本が元気になるのではないかと考えたからです。実際に携わってみると、日立のみならず、さまざまな企業に関わって経営や事業やその仕組みを改革し、新たな成長に繋がる活力をもたらすことができ、それはまさに私が望んでいた仕事でした。

当初しばらくは、企業合併に伴うシステム統合やBPOの企画実行などを手がけていましたが、2010年代に入って企業のビジネスの源泉が“デジタル”にシフトするにつれて、私も日立製作所の研究所と連携してこの領域を追究しました。過去には、大手飲料メーカー様と協創し、それまで熟練技術者の経験に頼っていた飲料の生産計画立案を、様々なテクノロジーを組み合わせ、使いこなしながら最適化・自動化するシステムを企画・構築したり、航空会社様に向けては、天候等の影響など、どうしても日常的に発生する航空機の運航ダイヤの乱れに対し、高速かつ最適な修正案を提供する仕組みを企画・実証実験(POC)を推進しました。いずれの案件もメディアで取り上げられ、世間から注目を集めました。こうして、自ら主導して新たな仕組みを創り上げ、日立グループのリソースを活用しながら実社会に展開して、成果を実感できるのは当社ならではの醍醐味だと思います。

企業を横断し、社会をより良く変える仕組みを創りたい。その方法として“サステナビリティ”に注目。

こうして私は、時代に応じてさまざまな案件に携わり、ビジネスとデジタルに関する見識を高めてきましたが、手がけてきたのはいずれも一企業に閉じた改革でした。しかし、キャリアを積むにつれて、一企業だけでは解決できない課題に取り組み、企業同士をデジタルテクノロジーで繋いで社会全体をより良く変えていきたいという想いが強くなってきたのです。

そして、社会全体を改革していくための切り口が「サステナビリティ」でした。近年、企業経営においてサステナビリティがきわめて重要視されており、ESGの観点からであれば社会全体に貢献できるアクションを起こせるのではないかと画策しました。日立コンサルティングは、現場のコンサルタントの意欲が尊重され、機会を与えられる文化です。やりたいことがあれば、自ら起こしていくことができる。そうして私が掲げたビジョンに共鳴するメンバーが各部から集い、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)推進のためのコンサルティングを担うチームが新たに立ち上がりました。

ここでは、サステナビリティ領域でどんなことを社会に仕掛けられるのか、メンバーたちと自由にディスカッションしています。たとえば将来には、先ほどお話しした航空会社様の運航ダイヤの修正システムを、他の交通機関とも連動させ、お客さまの移動全体に波及させれば、利便性が大きく向上します。それはまさにESGの“S”に資する取り組みです。その他、環境対応や取引関係のある複数企業間のサプライチェーン最適化、ガバナンス構築など、デジタルテクノロジーも活用しながら多様なテーマにこれから挑もうとしています。

未来に向けて、デジタルテクノロジーがおのずと
社会を正しい方向に導くような世界を創りたい。

サステナビリティを、社会と調和しながら持続的に企業価値を高めていく活動だと捉えれば、どんなテーマでも私たちのコンサルティングの対象になりうると考えています。多様な人材が活躍できるフィールドであり、それぞれが培ってきた知見を活かしながら、社会に貢献できる仕事にチャレンジできる場です。

そして私自身も、サステナビリティを軸に、未来に向けて大きなビジョンを描いています。昨今、サステナビリティを実現するために、特に欧州で環境対応などのルールづくりが盛んに進められていますが、私としてはそうしたアプローチではなく、デジタルテクノロジーがおのずと社会を正しい方向に動かすような世界を創りたいと考えています。たとえば昨今、製造業のサプライチェーンをサステナブルにしようと企業間でルールを共有し、それに則って調達や生産、物流などを行っていますが、テクノロジーによって旧来からのQCD(品質・コスト・納期)のみならず、生産工程と製品ごとそのタイミングのエネルギー構成やGHG排出量、労働環境や事業健全性(資金繰り)など、ビジネスを取巻く様々な観点のデータが、企業やシステムを超えてシームレスに集まり、多角的な観点から自動判断でき、その妥当性を論拠説明できるようになる。わざわざ人が利害の観点から対立や妥協しながら決めごとを設けなくても、生物の営みのように自然と物事が正しい方向に導かれるような仕組みを創りたいのです。

データやテクノロジーは嘘をつきません。それらを駆使してファクトに基づいた価値提供を行い、その意義が認められて社会全体に波及していけば、きっと私が思い描く世界が実現し、世の中の人々の幸福度が上がっていく。豊富なリソースを抱え、社会に影響を与えられる立場にある日立コンサルティングならば、それが果たせると思っています。

メッセージ

ご自身がこれまで築き上げてきた強みをもとに、『社会に対してこんなことを仕掛けてみたい』という志をお持ちなら、日立コンサルティングという企業を最大限に使ってぜひ実現してほしいと思います。少し乱暴な言い方をすれば、壮大な社会実験にチャレンジできる場であり、このような機会はなかなか手に入らないと思います。当社はそれほど大きな組織ではないので、コンサルタント一人ひとりが担う領域が広く、プロジェクト全体を見渡して計画の立案から実行まで一気通貫で手がけることができます。それは他ではなかなか味わえない面白さだと思います。

また、自ら手を挙げれば任せてもらえる風土であり、たとえ年齢が若くてもテーマを掲げてプロジェクトをリードできる環境があるので、ぜひ存分にチャレンジしていただきたいです。私自身も世の中の変化に合わせて、サステナビリティ、テクノロジーに限らずどんどん新しいテーマを掲げながら、第一線で活躍し続けたいと思っています。

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