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Pickup Teams #02


未来から発想し、生活者の
視点で
社会を変えていく
コンサルティングを。

水谷 世希SEIKI MIZUTANI
2006年入社
イノベーション&ストラテジーディビジョン
テクニカルディレクター
1988年、日立製作所入社。日立コンサルティングの立ち上げから関わり、当社設立後はイノベーション&ストラテジーにケイパビリティを持つコンサルタントとして数々の新規事業コンセプト創出に携わる。
清藤 大介DAISUKE KIYOFUJI
2016年入社
イノベーション&ストラテジーディビジョン
マネージャー
新卒でメガベンチャーに入社し、事業企画やM&A推進などに従事。キャリアを積むにつれて、社会を変えるような大きなビジネスに挑戦したいという思いが湧き、2016年に当社へ転職。
平井 伸幸NOBUYUKI HIRAI
2017年入社
イノベーション&ストラテジーディビジョン
マネージャー
新卒で非鉄金属メーカーに入社し、プラントエンジニアリングを担当。新たなキャリアを求めて大学院に再入学してデザイン学を専攻し、修了後、2017年より当社に入社。

たとえば、生体認証技術による新たな社会基盤構築。
その構想から関わる。

水谷
私たちが所属するイノベーション&ストラテジーディビジョンは、デジタル技術によって社会にイノベーションをもたらす新規事業を、お客さまと一緒に創出していくことに挑んでいます。なかでもいま私たち3人が関わっているのは、日立製作所が推進している生体認証を活用した業種横断のデジタルアイデンティティ共通プラットフォームを事業化し、社会に実装していくプロジェクトです。
日立コンサルティングは、これまで日立グループ内のさまざまな事業開発を担ってきた実績があり、日立製作所のR&D部門で生まれた新技術で新たなビジネスを起こす時、私たちに支援してほしいというオファーがたびたび寄せられます。今回の案件も、私が過去に協業した実績のある部署から声がかかり、最初は清藤さんと2人体制で事業の構想策定の段階から関わりました。
写真:水谷 世希
清藤
私にとってもチャレンジングな案件でした。「生体認証を用いて新たなサービス事業を創生したい」という大きなテーマだったため、サービスアイデアの検討、ビジネスモデル、収支計画など幅広に議論し、検討を進めました。検討にあたって、会議のファシリテートを水谷さんから任されて私が務めることになったのですが、当時私はまだ20代で、相手は日立製作所の部長クラスの方々ばかりでした。そんななかで自分が議論をリードできるのか、プレッシャーを感じながらプロジェクトに臨んでいました。
水谷
清藤さんは以前に事業を起ち上げてきた経験があり、十分に実力があると見込んで、今回のプロジェクトで重要な役割を託しました。年齢やキャリアに関係なく、能力のある人財には機会を与えるのが当社のカルチャーであり、実際に清藤さんは期待通りのアウトプットを出してくれました。
清藤
構想策定に参加されていた関係部署の方々にはそれぞれの事業方針があり、一人ひとりとディスカッションをしながら、コミュニケーションをとって事業に対する考え方を統一し、ゴールに向けてドライブしていくのはとても苦労しました。議論に議論を重ねて、誰もが納得する共通解を導き出せた時は、本当に大きな達成感がありました。
平井
生体認証を活用したデジタルアイデンティティの共通プラットフォームは、指静脈や顔認証による生体認証で本人確認し、そこに紐づけられた情報をもとに手ぶらで日常生活ができる世界を実現しようというもの。私は途中からこのプロジェクトに参加しましたが、世の中の人々の行動様式や、さらには文化そのものも変えていくポテンシャルを秘めていると感じ、とても興奮したのを覚えています。
写真:座談会の様子

新事業創出の当事者となり、
自ら手を動かして社会に実装していく。

水谷
事業の骨格が決まった後、実際にサービスを企画開発する段階になって、平井さんが新たにプロジェクトに参画しました。
平井
私が参画した時は、すでに事業のコンセプトはある程度固まっていて、パートナーとなる企業を開拓するための提案や、新たな顧客体験を創造したい協業先と一緒にPoCを実施するなど、社会実装に向けての具体的なアクションを実施するタイミングでした。先日、福岡にあるショッピングモールにおいて、このプラットフォームを活用した無人店舗の実証実験を行いましたが、その企画運営にも関わりました。
水谷
その一方で清藤さんは、構想形成や企画立案だけでなくプロジェクトの推進のために日立製作所に出向しているのですよね。
清藤
ええ。この事業は社会的意義が大きく、ぜひ実現させたいという思いを強く抱いていたのですが、やはりコンサルタントという第三者の立場では、なかなか自分の意思で物事を動かせない場面も多く、もどかしさを感じていました。そこで、当事者となって事業を起ち上げるところまで関わりたいと、日立製作所に出向しました。この事業を日立製作所の経営陣に承認いただき、投資判断をするための投資審議資料の作成なども担っており、まさに当事者として推進しています。通常のコンサルティングファームでは、当事者となって新規事業創出の意思決定にまで携われる機会はまず得られないでしょうし、こうした経験ができるのも当社ならではと思います。
写真:清藤 大介
水谷
清藤さんを社外に出向させると、日立コンサルティングとしては優秀なコンサルタントを1人欠くことになります。それでも敢えて出向してもらったのは、清藤さんのキャリアアップを考えてのこと。さらに清藤さんが日立製作所で多様な経験を積んで、そこで得た知見を社内に還元してくれれば、日立コンサルティングの価値も上がっていくと見据えています。
平井
いま水谷さんのお話にあったように、日立コンサルティングは個人の意向を尊重してもらいやすい会社だと思います。私は、社会人になってから大学院で「デザイン」を学び、そのナレッジをもって当社に転職したこともあって、自分の手を動かしてプロダクトを作ることへの志向が強い。いま進めているパートナー企業の開拓も、よりスピード感をもってこのプラットフォームの価値を訴求するために、Webページ等のサービスのプロトタイプをDIYしてデモンストレーションしています。ただ絵を描くだけのコンサルティングではなく、それを実現する方法も自ら具体化・具現化してプロジェクトを動かせることに、とてもやりがいを覚えています。
水谷
平井さんのようなユニークな経歴を持つ人財が当社には多数在籍しており、それぞれ自分の持ち味を生かして顧客の課題解決に向けたコンサルティングを推進しています。まさにダイバーシティが企業の原動力になっていて、それも日立コンサルティングの魅力だと思います。

私たちは、社会全体を巻き込んで
イノベーションを起こせる立場にある。

水谷
日立コンサルティングのミッションステートメントは、多様なパートナーとともに、社会を一歩進める駆動力となり、ビジネスエコシステムを創出することです。このデジタルアイデンティティの共通プラットフォームという新規事業開発は、まさにそれを体現するものです。社会をより良く変えたいという意思を持つパートナーの方々の力になり、現在ではなく未来から、そして企業の論理ではなく生活者の視点から、あるべきビジネスを考えて実現していくことが私たちの役割ではないかと考えています。
平井
おっしゃる通り、社会に大きな影響を与えるような新たなビジネスを構想する段階から関わり、PoCなどを通してそのビジネスを実現するための仕組みを実装し、市場に展開していくところまで一気通貫で関われるのが、日立コンサルティングの醍醐味ですね。
写真:平井 伸幸
清藤
社会にイノベーションを起こし、社会の新たなインフラを創ることに大きく貢献できる。そんな仕事にチャレンジできることが、日立コンサルティングでキャリアを積む大きな魅力だと私も思います。新たな社会のインフラを創るのは、1社の力でどうにかなるものではなく、多くの企業を巻き込んでいかなければならない。私たちは、日立グループのコネクションを活用しながら、国内のさまざまな大手企業にアクセスすることができます。「こんな仕組みを創ってこんな社会課題を解決できれば、未来に大きな価値をもたらせる」と自ら構想したことを、ふさわしいパートナーと組んで実現に向けたプロジェクトを起こせる。こんなコンサルティングファームは、おそらく他にはないと思います。
平井
イノベーションの実現を支えるのはテクノロジーであり、日立グループは本当に優れた技術をたくさん抱えています。私たちはそれを活用できる立場にある一方で、まだまだビジネスに結びついていない技術も多く、結果として価値をもたらせていないと感じています。私個人としては、テクノロジーと社会をつなぐエバンジェリストとなり、イノベーションを促していく役も務められればと思っています。
水谷
日立グループとの連携を通して培ってきた、ビジネスや技術に関する高度な知見をもとに、これからは社会のいたるところで私たちならではのコンサルティングを推進していきたいと考えています。そのためには、まだまだ多様な人財が必要であり、さらに多くの同志を得て、私たちが掲げるミッションを果たしていきたいと考えています。
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