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スマートマニュファクチャリング― 事業環境の変化に柔軟に対応できる変革力とレジリエンスの実現へ

デジタル技術の進化、顧客ニーズの多様化、市場のグローバル化などを背景に、製造業の事業環境が激変しています。また、自然災害やパンデミック、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みの中で発生する事象など、事業継続に影響を及ぼすリスクも増加しています。
このような事業環境の変化やリスクに対応するためには、従来のように質の高い製品の生産に加え、企業の枠組みや組織を超えたフレキシブルなモノづくりの仕組みが必要となります。

しかしながら、日本のように多くの関連企業で支え合うサプライチェーン上でこのような仕組みを構築しようとしても、企業単体では克服できない課題が散見されます。例えば、有事の際にサプライチェーンを俯瞰(ふかん)した状況把握に時間がかかり復旧対応に遅れが出たり、最終品メーカーからの特急オーダーへの対応を優先するあまり生産・輸送の効率が悪化して総コストやカーボン排出量が増加したり、製販一体で計画・実績情報が共有されていないことに起因する需給アンマッチで廃棄ロスが発生したりなど、サプライチェーン全体の枠組みで考える必要がある課題です。これらの課題を解決するために急務となるのが「スマートマニュファクチャリング」の実現です。スマートマニュファクチャリングは、設計、調達、生産、配送、販売、保守・運用、サービスまで、サプライチェーン全体で情報を共有・連携することで、モノづくりにおける全工程の最適化をめざすものです。

日立コンサルティングは、日立グループはもちろん、パートナー企業や官学とも連携してエコシステムを形成し、お客さまのスマートマニュファクチャリング実現を支援。デジタル技術を活用したサプライチェーン間連携によるスマートファクトリーやスマートロジスティクスのさらなる高度化に加え、バリューチェーン上のステークホルダーをつなげて実現するサプライチェーンマネジメントのレジリエンス強化、カーボンニュートラル実現やサービタイゼーションなどへの施策推進など、お客さまの変革に伴走するビジネスパートナーとして、競争力・事業継続性の強化に貢献します。

お客さまへの提供価値

さまざまな変動への迅速な対応の実現

これまでは取り引き先企業との情報共有がバケツリレー形式だったため、サプライチェーン全体の状況把握に時間がかかり、特に有事の際には、復旧対応が遅れていました。これからはサイバー空間に各企業の情報をリアルタイムで収集・集約することで、サプライチェーン全体の状況を常時把握。突発的な変動への迅速な対応を実現します。

サプライチェーンのひずみを補正

最終品メーカーからの特急オーダーや計画変更への対応を優先するあまり、生産・輸送の効率が悪化し、その結果、総コストやカーボン排出量の増加につながっていました。これからは、サイバー空間に集約した情報を活用し、例えば代替調達先への切り替え、代替輸送ルートの選定などを実施。フレキシブルな対応で、サプライチェーン全体として発生するひずみを補正します。

リアルタイムかつサプライチェーン全体での
情報共有で、需給のバランシングを実現

製造から卸・物流、小売り業者といった関係者間で計画・実績情報が共有されていないことで、消費者ニーズと供給計画のアンマッチが発生。過剰生産・在庫を生み出し、最終的に廃棄ロスといった環境への負荷を強いる問題にもつながっていました。
これからはサプライチェーン全体でのリアルタイムな情報共有に加え、消費者需要を喚起するダイナミックプライシングといったサービタイゼーションで、需給のアンマッチを解消します。

カーボンニュートラル実現に貢献

サイバー空間を活用することで、CO2排出量の可視化も可能に。サステナブルかつエシカルな調達先の選定にもつながるため、サプライチェーン全体でのカーボンニュートラル実現に貢献します。

これからの製造業に必要な企業の枠組みや組織を超えたフレキシブルなモノづくりの仕組みとは

これからの製造業に必要な企業の枠組みや組織を超えたフレキシブルなモノづくりの仕組みとはのイメージ図

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