カスタマートランスフォーメーションディビジョン
ライフイノベーションチーム
シニアコンサルタント
2022年入社
武田 航希
前職は工作機械や産業用ロボットを扱う専門商社で10年ほど勤務しました。営業として国内で3年、インドネシア・ジャカルタで5年ほど働いた後に、新規事業の開発部門へと進みました。営業としてのコミュニケーションスキル、ロボティックス関連の知見などを身につけられた一方で、戦略を立てて組織的に課題を解決していくスキルがまだ足りないという課題意識をもっていました。そこで、「ビジネスの考え方・進め方を体系化・言語化できるスキルを身につけたい…」と考え、戦略の“型”を上手に使って課題解決に臨むコンサルティング業界への転職を志しました。いくつかのコンサルティングファームの面接を受ける中、最も“フランクに自分らしく話ができた”と感じられたのが、日立コンサルティングでした。また、先端技術と親和性の高い日立グループであれば、これまで培ってきたロボティクス関連の知見も活かせるのではと思ったことが大きかったです。
転職して率直に感じたのは、想像以上にワークライフバランスを保った働き方を志向できる点です。正直、コンサルタント業=激務という先入観が強かったのですが、リモートワークを活用して自分の裁量で働けるので、絶え間なく業務に追われるようなことはありません。もちろんクライアントの要望に応じる中で、忙しいときもありますが、自己啓発に充てたり、新しいことに挑戦したりと、自分の時間をしっかり取れるようになりましたね。
普段の業務では、求められるアウトプットの質、クライアントに合わせるプレッシャーの大きさを感じる日々です。入社して1年あまりは苦しい時間のほうが多かったかもしれません。特に、コンサルタントとして組み立てる“仮説の質”という部分で、満足いただける水準に到達するのが容易ではありませんでした。
この壁を少し超えられたかな、と感じたのは、良い意味で割り切りができるようになってからです。はじめから100点以上のアウトプットができれば理想ですが、80〜90点のクオリティでスタートし、上長やクライアントからインプットをもらいながら品質を高めていく感覚に気づいて、スムーズに事が運ぶようになりました。
一方で、商社で長く営業をしていたので、すり合わせやコミュニケーションといった対人スキルは活かせていると感じています。クライアントと会話を重ねる中で重要なのは、目先だけにとらわれず「本質的にどんな課題を抱えているのか」を掴むことです。それには、社外でも、社内でも、普段からコミュニケーションを“細かく”行い、互いの心理的な距離感を近づけられていれば、何かあった際の対応もスムーズになります。この点では、営業時代に磨いたスキルが活かせています。私のように一つの会社で長く働いて初めて転職する方にはぜひ、「コンサルティング業界外からであっても、磨いたビジネススキルは無駄にならない」という事を知っていただきたいです。
2年ほどキャリアを重ねた今は、某専門商社の基幹システム刷新プロジェクトに参画し、プロジェクト全体の推進支援にあたっています。ここまでの役割を任せていただけるようになったのも、上司のレビューやクライアントからの指摘を通じて、自己成長を図れた結果だと捉えています。
日立コンサルティングの魅力はどこにあるか、という質問に答えるなら「多様なバックボーンを持つ仲間がいて、健全に議論できる雰囲気が築かれている」ということでしょうか。キャリア入社の社員が多く、私を含めて未経験からキャリアを歩んでいる方も少なくありません。その分、各々の強みが異なっていますし、さまざまな個性を受け入れる懐の深さを持った会社であると感じます。
一例を挙げると、担当プロジェクト以外にもロボティクス関連のワーキンググループ活動に参加しているのですが、私であれば前職で得た知見を活かして意見を出す、別の方であれば公共事業に携わった経験を活かして自治体への入札案件を先導する、といった具合です。自分と違った“強み”を持つ方との会話には気付きも多く、さまざまな激を得られています。
今後はコンサルタントとして“自分ならではの強み”を持つことが目標です。これまで事業企画やPMOまわりのプロジェクトを手掛けてきたので、BPR領域の案件にも挑み、まずは幅広い事案に応じられるゼネラリストに、そのうえで自分の得意分野を作っていけたらと思います。
さまざまな経験を積むことでスキルアップにつなげ、ロボティクス関連の知見も活かしつつ、人々のより良い暮らしや街づくり、さらには地方創生といった大きなテーマにも挑むことが将来的な目標です。日立コンサルティングであれば、スケールの大きなプロジェクトに参画するチャンスも十二分にありますし、決して叶えられない目標ではないと感じています。