複数企業の連携を最適化する
サーキュラーエコノミーコンサルティング
サプライチェーン上の複数企業において
取り引き内容やタイミングを最適化することで
定常的なロス削減や突発的な変化に対応できる仕組みを構築
昨今、気候変動や食品ロス、プラスチックごみの増加など、一企業では解決できない課題が深刻化しています。これを受け、多くの企業が、企業の稼ぐ力とESGの両立を図るサステナビリティ・トランスフォーメーションの実現に貢献するビジネスを志向するようになってきています。
例えば、企業ごとに分断されている「つくる」「運ぶ」「売る」といった活動を見てみると、サステナビリティの観点も踏まえ、生産量の適正化、ロス削減、リソースシェアによる効率化などのメリットを生み出す仕組みの構築が必要となります。これを、複数企業にまたがる実行計画の最適化、状況変化に伴う適正な計画変更の自動化によって実現するのが、日立コンサルティングのサービス「複数企業の連携を最適化するサーキュラーエコノミーコンサルティング」です。
企業活動をつなぐメリットを具体化するため、これまで私たちがさまざまな業界で培ってきた計画最適化実績とノウハウを基に、デジタルテクノロジーを活用し、データに基づく効果の見通しや実現性の検証を行いながら、将来の業務と最適化モデルの構築を支援します。
企業間の非効率を
洗い出し、
改善立案までを
短期間で実現
例えば、在庫・配送の無駄（コスト/CO2）の発生は、企業間の受発注を担当者の暗黙知で判断・確定していることに起因している場合があります。私たちは、食品・素材などの製造、自動車などの組み立て、物流、通信、エネルギーなど、さまざまな業界で培った計画立案や調整業務の最適化事例・ノウハウを駆使し、このような非効率の改善ポイントを短期間で整理します。
プロトタイピングと
PoCの実施で
効果や実現性の
高精度化を支援
施策の効果や実現性を確認するため、プロトタイピングとPoC（効果検証）を実施。このときお客さまからご提供いただいた実データに基づいた検証によって、より高い精度の確保が可能です。短期間かつ勘どころを押さえたプロジェクト推進に貢献する独自のフレームワークも活用していきます。
PoC：Proof of Concept
合意形成から
最適化モデルの構築、
定常的な成果創出まで支援
複数企業連携の最適化では、不利益を生まない落としどころや開示すべき範囲、データマネジメントなどに関して、互いに合意しておくことが重要です。私たちはこの合意形成を推進しつつ、データを活用した最適化モデルの構築、定常的な成果創出までを、日立グループ各社と連携しながら支援します。
こんなお客さまにお勧めします
- サーキュラーエコノミーの観点で検討したいが、何から着手すればいいか分からない
- サプライチェーン領域でサステナビリティ・トランスフォーメーションを実現したいが、本業への影響やコスト負担増にならないかが心配だ
- 複数企業が関係する中で、自社と他社の施策効果を定量的に検証しながら、有効性の高いアプローチで推進したい
適用シーン（例）
製造業における
生産・物流シェア
食品製造企業と容器や包材の製造企業が、それぞれに需要地（消費地）と工場間の輸送、在庫保管を実施していた結果、それぞれに倉庫の空き状況やトラック不足などの課題が発生しています。そこで、両社の生産輸送タイミング、在庫や輸送計画のデータを活用し、デジタルで統一管理・最適化。倉庫の空き状況やトラック総台数の削減を実現します。
旅客輸送業における
運休・遅延時の
予約座席振り替え
航空・鉄道などの旅客輸送業では、運休や遅延が発生した場合、代替交通を用意し、顧客旅程への影響を最小化する必要があります。そこで、同業他社やほかの交通機関の空席状況に応じ、適切に座席振り替えを自動的に実施する計画最適化を導入。顧客への対応・コミュニケーション品質の向上はもちろん、迅速な復旧へも貢献します。
サプライヤーと
組み立てメーカー間の
生産・部品供給の適正化
Just in timeの部品供給が求められる組み立て製造業では、サプライヤーの部品供給サイクルを考慮して、部品消費を平準化するなどの運用を行っています。サプライチェーンに関わる企業間で融通可能な範囲や制約条件をデジタルデータで管理・連動させることで、生産・輸送計画全体の最適化を実現します。
推進プロセス
- PDF形式のファイルをご覧になるには、Adobe Systems Incorporated （アドビシステムズ社）のAdobe® Reader®が必要です。