倫理的なリスク評価・対策検討を並走することで
社会や利用者から信頼されるAIの導入を支援
生産年齢人口の減少、熟練技術者からの技術伝承などの社会課題の解決から、新たなビジネスの創出まで、さまざまな目的でAIの活用に注目が集まっています。実際に活用される場面も急速に広がっていますが、その用途によっては、社会や利用者から信頼を獲得する必要性も高まっています。例えば、人財の採用やクレジットスコアリングのように人を評価・判定するもの、社会インフラや交通システムの制御のように公共サービスの運営に関わるもの、さらには私たちの生活にも取り入れられているチャットボットのように、AIが消費者と直接やりとりをするものなどが挙げられます。
AIを使ったサービスを信頼されるものにするためには、サービスの企画段階から倫理的リスクを評価し、対策を講じる必要があります。また、AIを活用したサービスを継続するうえでは、AIの精度低下やサービスを見る社会の目の変化にも注意が必要です。
日立コンサルティングは、AIを活用したサービスや業務の企画、PoC(Proof of Concept)だけでなく、開発、運用など、AIのライフサイクル全体を支援します。支援の中で、倫理上のリスクアセスメントや対策の検討も実施し、適切なリスクコントロールの下で、価値あるAIサービスの創出に貢献します。
企画段階で、サービスコンセプトを含むサービス全体と、サービスのデータ活用プロセスにおける倫理的リスクを評価します。根源的な倫理的リスクがある場合、早期に発見し、回避することで、手戻りを極力防止。また、PoCのフェーズからリスク対策を講じることができるため、PoC段階での不用意なトラブル回避や開発の効率化に貢献します。
AIやAI倫理、プライバシー・法律、セキュリティ、消費者保護に関する外部有識者を集めたアドバイザリーボードを組成し、助言を得ることでアセスメントの客観性を担保します。
運用開始後も継続してAIシステムを確認し、AIの精度が低下してきた場合や、属性間でAIのアウトプットに不当な差異が生じた場合、再学習を行います。加えて、法制度の整備状況や類似サービスなどに対する世論の変化を確認し、必要に応じて、サービスの内容やリスク対策を見直し、サービスの品質維持を支援します。
AI活用の企画、PoC、開発、運用・再学習を一気通貫で支援します。また、倫理上のリスクをコントロールするため、リスクアセスメントや対策検討を並行して実施します。
顧客課題 | 支援内容 | |
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製造事業者 | 人事部では、社内の職場環境アンケートを実施し、回答結果からケアが必要な部署や人を把握しているが、確認作業に時間がかかっている。 | 過去のアンケートデータを基に学習し、目視での確認が必要なアンケートを抽出するAIを開発。倫理的リスクの評価・対策検討も実施。 |
ITベンダー | 人財サービス業界向けに、AIが派遣社員と事前に面談し、ヒューマンスキルを予測することで、人による面談を支援するサービスを検討している。倫理的な炎上リスクがないか懸念がある。 | サービス内容を確認し、安全性、公平性、アカウンタビリティなどの観点でリスクを評価し、対策案を提示。 |
日立コンサルティングには、お客さまのビジネスの価値向上、業務の効率化など、さまざまなニーズに応える、AI活用に関するサービス群があります。また私たちの強みである豊富なITやテクノロジーに対する知見、独自の手法、AIに関するノウハウやテクノロジーを有する日立グループとのシナジー効果を存分に活用することで、お客さまのビジネスを支援してまいります。
「判断の根拠を提示するAI」の活用で重要な意思決定の可視化・高度化を支援します。
AIの適切な利活用を促進するために、事業内容とAI活用プロセス両方の倫理面を評価します。
AI活用の全社的な戦略の策定・推進と推進上のリスクをコントロールするガバナンス体制の構築・運営を支援します。