送配電事業を取り巻く市場環境がめまぐるしく変化しています。その背景には、事業環境面では、電力小売全面自由化や再生可能エネルギーをはじめとする分散型電源の連系増加による系統利用者のロードプロファイルの多様化などがあります。設備面では、高度経済成長期に導入された設備の高経年化、自然災害による故障リスクの拡大といった課題があります。さらに、2020年に予定されている電力会社の送配電部門の法的分離に向けて、電力の安定供給確保という社会的責任を果たしながら、公益性を保ちつつも託送料金を抑制していかなければなりません。このような背景を受け、送配電事業者には今、人口の減少を見越した設備投資計画の再検討、設備保全方法の高度化など、これまでの運用を抜本的に見直すとともに、保有する大量の情報や技術を活用した新規ビジネスを立ち上げ、収益を上げていく“総合ネットワーク事業者”へと変貌していくことが求められています。
“総合ネットワーク事業者”として成長を続けるためには、保有する大量のデータの利活用を念頭に置いたIoTやAI・機械学習といった最新のICTの活用が欠かせません。さらにこれらの技術を有効活用するには、送配電の業務や設備を深く知っていることが重要です。日立コンサルティングはこれまで、送配電の現場に深く携わってきました。現場を把握したうえで、現状分析からフィージビリティ・スタディ、大規模なプロジェクトマネジメントの支援まで、事業者のプロジェクトを成功に導く実践的なサービスを提供できることが私たちの強みです。技術的な内容を分かりやすく関係者で共有し、ゴールに向けてプロジェクトを強力に支援していきます。
大規模工場、離島やへき地などで自律的な電力網を構築するためのコンサルティングサービスを提供します。助成金の提案、風力や潮流発電、波力発電などの新しい発電システムの構築も支援します。
スマートメーター導入のプロジェクトマネジメント支援、スマートメーターのデータを利活用した新ビジネスの創出などを支援します。
デジタル技術の活用により、コスト低減と品質維持・向上の両立を実現する新たな保守業務の導入を支援します。
配電自動化から配電ネットワーク高度化、集中電圧制御、スマートメーター導入まで、次世代送配電ネットワークの構築に向けた検討を支援します。
グローバル展開や新規ビジネスを創出する際のマーケティングやブランディングをお手伝いします。ソリューションの体系づくり、社内教育の計画や開催などもお任せください。