建設業界の飛躍的な生産性向上に向けて
建設業務プロセスを一貫で変革するための「旗印」を策定
一品受注・現地屋外生産という特性から、業務の標準化やデジタル化への取り組みが遅れている建設業界では、この30年間、付加価値労働生産性がほぼ変わらず、これの向上に努めてきた製造業のおよそ半分となっています。また技能労働者の高齢化も進展し、2025年までに100万人以上の大量離職が見込まれています。さらに、5年間猶予されていた改正労働基準法の時間外労働の上限規制が2024年4月から適用されるため、4週8閉所などの働き方改革も必須であることから、デジタル化による生産性向上に向けた抜本的な変革が急務となっています。
しかし、職能ごとの分業で個別の建設工事に対応する体制が長く浸透している建設業界は、全社横断による業務のデジタル化や業務変革への取り組みに慣れていません。
日立コンサルティングは、大手建設会社における全社横断のデジタル化プロジェクトなどを支援してきた実績・経験を基に、建設業界の皆さまが業務のデジタル化、さらにはDXを推進していくために欠かせない「変革の旗印」、すなわち、めざす姿・変革目標とその実現のためのロードマップ策定を支援します。
建設業界を取り巻く事業環境と将来の見通し、貴社の強み・弱みの分析により、なぜ変革が必要か、将来のめざす姿と変革目標、その実現のためのロードマップを「変革の旗印」として、バックキャスティング手法により導出します。
変革目標やめざす姿の実現には抜本的な変革が伴います。生産性を大きく向上させるためには、部門ごとではなく全社一丸で改革に取り組む必要があります。そこで貴社のキーマンの腹落ちと部門横断での合意形成をファシリテーションにより実施。全従業員が「自分事」として取り組めるようなロードマップの策定を支援します。
営業から設計・見積・調達・施工・維持管理といった建設プロセスを一貫してデジタル化するためには、貴社内で共有できる標準構成部材一覧や標準工程(BOM/BOP/WBS)などの整備が重要です。BIM/CIM活用促進と合わせ、プロセスを一貫してデジタル化するためのコア施策を導出します。
業種 | 業務領域 | 事例概要 |
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建築 | 営業・設計・見積・調達・施工・管理 | 将来のめざす姿と実現ロードマップをバックキャスティング手法により策定 |
土木 | 営業・設計・見積・調達・施工・管理 | 経営層と現場チェンジリーダーを巻き込みデジタル変革の将来構想を策定 |