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第1回 Beyond Digitalとしてのエマージングテクノロジー 5

2023年4月27日

5.日立コンサルティングにおけるエマージングテクノロジー

日立グループではエマージングテクノロジーに関して、どのように捉え、取り組んでいるのでしょうか。日立製作所では研究開発グループが起点となり、長年、テクノロジードリブンのイノベーションを推進してきています。2023年2月のニュースリリース16にもあるように、Web3.0、メタバース、量子、細胞、水素などの分野での先端テクノロジーの事業化・イノベーション創出をめざしています。

また、日立グループでは、研究開発リソースだけではなく、オープンイノベーションやNEXPERIENCE17といった協創手法による顧客協創18を通して、多くの事業創生に携わってきました。さらに近年では、コーポレートベンチャリング室19が中心となり、「スタートアップ協創プログラム」などを通して外部連携を深め、Outside-Inでのイノベーション創出を始めています。特にメタバースやWeb3.0などの新たな領域に関しては、有志によるSIG(Special Interest Group)20を組成し、事業機会の創出をめざしています。日立コンサルティングも運営メンバーの一員として参画21し、日立の有志メンバー・社外ベンチャーとの議論を通した事業創生を推進しています。

日立コンサルティングは日立の冠を有するコンサルティングファームとして、先端技術を活用したイノベーション創出に注力しています。前述した個別具体な案件内容は公開できませんが、ロボティクス、ドローン、XAI22、MaaS23、再生医療、生体認証、チャットボットなどのテクノロジー起点で、クライアント企業の事業創生に取り組んできました。また、サステナビリティー、ウェルビーイング、女性特有の健康課題など、社会課題をテクノロジーの力で解決していくようなイノベーションにも取り組んでおり、エマテク時代に変革パートナーとして選ばれるコンサルティングファームとして今後もまい進していく所存です。

本コラムは「エマージングテクノロジーの時代」の第一弾です。今後、個別のエマージングテクノロジーが「どのように社会変革をもたらすのか」について、有識者との対談などを通してビジネス観点で語っていく予定です。ご期待ください。

16
ニュースリリース:ニュースリリース:2023年2月1日:日立 (hitachi.co.jp)
17
NEXPERIENCE:NEXPERIENCEとは:研究開発:日立 (hitachi.co.jp)を参照のこと。
18
例えば、日立の協創施設として、Lumada Innovation Hub Tokyo:Lumada Innovation Hub|Lumada:日立 (hitachi.co.jp)がある。
19
コーポレートベンチャリング室:コーポレートベンチャリング:日立 (hitachi.co.jp)を参照のこと。
20
SIG(Special Interest Group):日立、革新の種まく横断チーム80人 仮想空間に焦点 - 日本経済新聞 (nikkei.com) を参照のこと。
21
コーポレートベンチャリング室のイベント情報/ニュース:https://www.hitachi.co.jp/corporateventuring/event/news20230320.htmlを参照のこと。
22
XAI:eXplainable AIの略称。導き出した予測結果などを説明可能なAIをさす。
23
MaaS:Mobility as a Serviceの略称。ユーザー1人1人のニーズにあわせて、移動サービスを組み合わせて提供するサービスのこと。

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